ソリッドモデリング
ソリッドモデリングを使用することにより、多くのモデリングエラーを回避して物理的に実現可能なジオメトリを、一貫性をもってモデリングすることができます。ソリッドモデリング手法はメカニカルデザイナの間でも広く受け入れられ、多くの有限要素解析(FEA)や計算機支援によるデザイン(CAD)プログラムにも使用されています。
ソリッドモデリングの使用はいくつかの理由で光学解析プログラムにとって有意義なものとなっています:
- NURBSサーフェスを含む、物理系のモデリングのために確立されたテクノロジーを使用している
- 他のデザインプログラム、解析プログラムとの間でデータを交換、共有する
- 屈折率などの付随する材料プロパティをソリッドキューブなどに関連づける
- 5つのサーフェスだけでソリッドキューブが作成されてしまった、などのもっとも一般的なモデリングエラーの一部を防止する
ソリッドモデリングの実装
TraceProはまたIGES、STEPその他のCADフォーマットを経由して、他のほとんどのnon-ACISベースのCADとのデータ交換できるほか、オプションの変換モジュールを使用してレンズデザインファイルをインポートすることもできます。
TraceProで作成したいかなるエンティティも、まとめて一つの”モデル”として参照されます。このモデルに含まれるのは個々のソリッドジオメトリピースで、”オブジェクト”と呼ばれます。ソリッドモデリングアプローチの利用により、TraeProは全てのオブジェクトがサーフェスでバウンダリを定められることを必要とします。
オブジェクトはTracePro内で定義することも、またCADプログラムなど他の場所で定義してTraceProにインポートすることもできます。TracePro ソリッドモデルで定義されたオブジェクトは複数のオブジェクトを結合して一つのオブジェクトにし、結果としてそのオブジェクトの持つサーフェスだけが”バウンダリ”あるいは”外側”のサーフェスとなるような集合演算を含む、様々な異なる方法で操作することができます。