OSLOで利用できる主な解析機能

ユーザが指定するオブジェクト上の点を発し、レンズアパーチャをサンプリングした複数の点を通過した光線がイメージサーフェスと交差する点座標、交差するまでの光学的光路長から現在のレンズ性能を表現します

レイインターセプト(光線交点)
光線の交差点がら横方向収差、軸方向収差、像面湾曲/歪曲、色収差などの一部をプロットします

OPD-オプティカルパスディファレンス(光学的光路長差)
レイインターセプトと類似していますが、サーフェス上の交差点座標でなく、オブジェクト点を出発してから各光線が経験した光路長の差を基にしたプロットです。

クロマティックフォーカルシフト(軸方向色収差)
硝材が持つ屈折率の波長依存性による焦点の軸方向の移動をプロットします

クロマティックラテラルシフト(横方向色収差)
硝材が持つ屈折率の波長依存性による光線交点のサーフェス上での移動(ずれ)をプロットします

ユーザが指定するオブジェクト上の点を発し、レンズアパーチャ全域を通過してイメージサーフェスに到達した光線の座標点をプロットして、オブジェクト上の点がどのように結像するのかをラフに評価します。点像のより精密な評価には、PSF(点像分布関数)などを使用します。

スポットvsフィールド&フォーカス
定義されている各フィールド点からの光線の集光状態を、設定されているイメージサーフェス位置からのシフト量の関数で表示します

シングルスポット
指定された単一のフィールドからの光線の集光状態をプロットします。幾何学的なRMS半径、x、y方向RMSサイズも計算されます。

シングルレシポーラスポット
幾何学的RMSサイズと、重心シフトも計算されます

スポット・OPDvsフィールド
指定されたフィールドに渡ってRMSスポットサイズと、RMS光路長差量がプロットされます

ユーザが指定するオブジェクト上の点を発してレンズの入射瞳全体を通過し、レンズの射出瞳から射出される光線群が持つ光路長差から波面を想定し、イメージサーフェス上の一点を中心とする真球面との偏差を計算してプロットします。程よく収差が取れているレンズについては、より精密な解析結果を期待できます。

ウエーブフロントvsリニアフィールド
定義されているx軸上またはy軸上のオブジェクトフィールド点からの光線群による光路差に基づくプロットです。2Dと擬似3Dプロットが表示されます。

ウエーブフロントvs2Dフィールド
定義されているオブジェクトフィールドのひとつの象限内にあるx、y方向フィールド点からの光線群による光路差によるプロットです。

ウエーブフロントコンター
オブジェクトフィールド上の任意の単一点からの光線群による波面を擬似三次元で等高線表示します

インターフェログラム
オブジェクトフィールド上の任意の単一点からの光線群による波面と参照波面との干渉を計算、プロットします。

オブジェクト上の点を発してレンズの入射瞳全体を通過し、レンズの射出瞳から射出される光線群による結像の空間分解能を知ることができます。

スルーフレケンシーMTF(空間周波数vsMTF)
定義されているx軸上またはy軸上のオブジェクトフィールド点からの光線群による像の伝達関数をユーザが指定する範囲の空間周波数の関数としてプロットします。

MTF/PTFvsフレケンシー(MTF・PTFvs空間周波数)
定義されている単一のオブジェクトフィールド点からの光線群によるMTF・PTF(位相伝達関数)プロットです。

MTFvsフィールド
いくつかの空間周波数についてのMTFをフィールド座標の関数としてプロットします。
スルーフォーカスMTF
定義されている各フィールド点、各波長についてのMTFをフォーカス位置からの軸上距離の関数としてプロットします。

オブジェクト上の点を発してレンズの入射瞳全体を通過し、レンズの射出瞳から射出される光線群が持つ光路長差から波面を想定し、イメージサーフェス上の結像点までの光伝播の回折計算を行います。

PSFレポート
定義されているx軸上またはy軸上のオブジェクトフィールド点からの光線群による点像分布関数のプロットです。擬似3Dプロット、プロファイルプロット、エンサークルドエネルギープロットが表示されます。

FFTベースPSF
定義されている単一のオブジェクトフィールド点からの光線群による点像分布関数プロットです。FFT計算を行うため、収差の大きい系ではサンプリング数を大きくしないと、FFT計算のエイリアシングによって意味の見出せるプロットが得られません。

直接積分積分PSFプロット(ホイヘンスの手法)
射出瞳の波面上の各点を新たな微小球波面を発生する光源として積分した結果の点像分布関数をプロットします。FFT法と比較して計算時間は長くなりますが、より収差の大きな系であってもエイリアシングを発生することはありません。
PSFvsオールフィールド(全フィールドについてのPSF)
オブジェクサーフェス上で定義されているフィールド点からの光線群による点像分布を2次元でプロットします。

お知らせ

  • OSLOの最新バージョンは開発元のサイトからダウンロード/インストールすることができます。




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