スペクトルプロットのコピー・ペースト

このSnippingToolを初めて起動するとPC画面全体にわたってコントラストが一度減少し、SnippingToolのウインドウにはキャプチャする領域の周りにマウスをドラッグせよとの指示が出ます。
プロットの矩形領域をマウスで描画できるラバーバンドで囲むと、領域内がクリップボードにコピーされると同時にSnippingToolのウインドウにも表示されます。
Snipping Toolウインドウにコピーされたスペクトルプロット
ペーストするにはSpectral Input Helperのカンバス上で右クリックして現れるPastを選択します。
カンバスを右クリックしてドロップダウンからPasteを選択

Spectrum input helper カンバスにコピーされたスペクトル

スペクトルプロットをデジタイズする準備

スケールを決定するために二つの参照点を指定します。このユーティリティにこれからデジタイズしてゆく波長の実際の値を知らせてやるわけです。
プロットをペーストしたカンバス下のSet Ref 1ボタンをクリックしてプロットカーブの左方位置をクリック、Set Ref 2ボタンをクリックして右上方をクリックします。できるだけ正確にデジタイズするため、二つの参照点(Ref Point)は可能な限り遠く離れた2点、たとえば左最下部と右最上部、を選ぶことをおすすめします。
参照点(Ref 1, Ref 2)を指定
参照点のWavelength(波長)"と相対”Intensity(強度)”値を入力します。
このユーティリティとトレースプロ本体プログラムでは波長はマイクロメートルで指定しますが、LED製造元のデータシートでは通常、ナノメートル(nm)が単位として使用されていることにご注意ください。

スペクトラムコントロールポイントの決定

次にペーストしたスペクトルカーブ上でコントロールポイントを特定するデジタイズを行います。カーブ上の任意の位置をクリックしますが、もちろん位置がよく一致するほど、又その数が多いほどデジタイズの精度は向上します。 コントロールポイントはマウスの左クリック-ドラッグでポイントを移動したり、誤った位置にあるポイント上で右クリックして”Delete”を選択して個別に削除、あるいは”Clear All"を選択して全てのポイントを削除することもできます。
カンバスを右クリックしてドロップダウンからPasteを選択
スペクトラムの定義
程よくコントロールポイントが決定できたらウインドウの右下の”Auto Sample"入力ボックスにサンプリング数を指定し、”Sample"ボタンをクリックします。
サンプリング数を指定
”Sample"ボタンをクリックすると波長とウエイトのテーブルが指定数でサンプルされ、左側のペインに波長と相対強度値がリストされるとともに、サンプリングした実際の位置がプロットされます。
リスト内の相対強度値は個別に編集できますし、波長を追加することもできます。
スペクトル分布からは色温度も計算され、表示されます。
指定個数の数値データリスト
なお、Spectrum Type ドロップダウンからGaussianを選択すると、中心波長と半値幅が指定できるガウシアン分布のプロパティを作成することもできるようになっています。
ガウシアン分布のスペクトル作成
次のページからは放射の角度依存性をデジタイズしてみます。

お知らせ

  • トレースプロバージョン2019.1がリリースされました。開発元のサイトからダウンロード/インストールすることができます。