データベースへの登録

ではデジタイズしたデータをトレースプロのデータベースに登録しましょう。
サーフェスソースプロパティエディタのメインメニューから”Export"を選択するとExport To TraceProダイアログが開くので、次のフィールドにデータを入力します:
  • Catalog Name(カタログ名) -TraceProのプロパティエディタで、このカタログ内に収蔵されます。カタログが存在しない場合は新たにカタログが作成されます。
  • Property Name (プロパティ名)- TraceProのプロパティとしてこの名前で表示されます
  • Description (説明)-任意の短い説明文を記入することができます。
  • Azimuth Angle (方位角度)- 0と360の間の定義方位角度数(今回は1つだけです)
  • Polar Angle(極角度) - 0と90の間の定義極角度数
  • Temperature (温度)
  • Emission / Units(放射・単位) - 最初のフィールドが放射量、次のフィールドで放射光束、光束、放射照度、照度かを選択します。
エクスポートダイアログ
Export to TracePro ダイアログには”4つのメニューオプションがあり:
  • Save” ではサーフェスソースプロパティをテキストファイルとして保存するだけ
  • Export”では直接TracePro Properties Database(プロパティデータベース)に保存
  • Save and Export”ではこの二つの動作を実行します
  • Cancel”を選択すると何もせずにウインドウを閉じます
特別な意図がなければSave and Exportを選択して設定を保存しておくと変更するときには便利です。
適当な名前で適当な場所に保存してください。プロパティそのものはすでにTraceProのデータベースに記録されました。
エクスポートダイアログ

プロパティ登録の確認

エクスポートしたプロパティをトレースプロのサーフェスソースプロパティエディタで確認しましょう。
トレースプロメインメニューから、定義 | プロパティデータの編集 | サーフェスソースプロパティを選択します。
サーフェスソースプロパティエディタウインドウが開くので、指定したカタログ名、プロパティ名をそれぞれ選択すると、データが表示されます。
エディタに表示されたプロパティ定義
登録したプロパティの使用
トレースプロ内で簡単なオブジェクト、円柱、を作成し、その底面に作成したソースプロパティを適用して、これがうまく動作するかを確認してみましょう。
サーフェスソースエディタを閉じ、メインメニューから ファイル |新規作成を選択します。
ソリッドオブジェクトを作成するため、メインメニューから追加 | プリミティブを選択してソリッドの追加ダイアログを開きます。
メインメニューから 追加 | プリミティブ
シリンダ/コーンタブを選択し、シリンダのラジオボタンを選択、底面半径に1、長さに1、座標、回転角度グループの入力ボックスはゼロのままとしておき、”追加”ボタンをクリックすると座標原点を底面に持つシリンダが作成されます。
図はレンダリングビュー(ビュー|レンダリング)でこのシリンダが表示されている様子です。
”ソリッドの追加”ダイアログとモデルビューに描画されたシリンダ
モデルビュー左ペインにあるオブジェクトツリー内、CylinderのSurface 2(で右クリックし、現れたドロップダウンメニューからプロパティを選択すると、プロパティの適用ダイアログが現れます。



左のペインで”面光源”を選択し、右のペインで次の項目を設定します:
”放射タイプ”で”光源プロパティ”を、”カタログ”ではプロパティを保存したときに指定したカタログ名(ここでは”Noughts&Crosses”としてあります)、名称でプロパティを保存したときの名前(ここではtutorial_sampleとしてあります)を選択し、全光線数に100000、波長グループの”タイプ”で”ディスクリート”を選択、隣の波長入力ボックスに0.55(波長は常にミクロン単位で指定します)して”追加”ボタンをクリックし、最下部にある”適用”ボタンをクリックします。
この適用ボタンのクリックを忘れると、項目の設定が全て無効になってしまうのでご注意ください。



次のページでこのモデルを光線追跡します。

お知らせ

  • トレースプロバージョン2019.1がリリースされました。開発元のサイトからダウンロード/インストールすることができます。